2017.04.27
離婚では気力体力をかなり消耗するためか、「離婚できればお金はどうでも良い」と考えてしまう方もいますが、この考えはあまりおすすめできません。
離婚前と離婚後では生活面や金銭面が大きく変化します。女性の場合は経済的に苦しくなる可能性が高く、今まで通りの生活を送るのは難しいのが事実です。このため財産分与や慰謝料など、受け取れるものについてはしっかり権利を主張し、後になって後悔しないように準備すべきといえます。
子供がいる場合は親権や養育費の問題もあります。年金分割にしても、離婚理由に関係なく行われます。一度はさまざまなお金を支払うと約束したのに、離婚後に一切お金を相手が支払ってはくれないケースも多いのが現実です。
支払いを確実なものとするためには、公正証書を作成しないといけません。判決に代わる効力があるため強制執行できます。不払いの際には、相手の財産を差し押さえて競売し、その代金から回収する流れです。さらに、家庭裁判所での調停調書や判決によっても強制執行ができます。
当事者同士の話し合いで離婚を成立させることはできますが、後々を考えると専門家を交えての離婚がおすすめです。離婚は今後の人生を大きく左右するでき事です。万全の体制を整えて離婚を心がけるべきです。支払われるお金があるかどうかによって生活は大きく変わるので、確実なものにしないといけません。