2011.05.14
財産分与に際し、自宅不動産の分け方というのは、夫側からみても妻側からみても非常に大きな関心事になろうと思います。
妻からすれば、ローンの返済は夫側で負担していってもらって自分と子はそのままそこに住み続けたい、夫側からすれば、概ね自分の稼ぎで家を建てたのだからそれは丸々自分のものとなって然るべきだろう、そのような考えを抱かれる方は結構多いようです。
もちろん、協議・調停で、夫妻が双方合意に至れば、そのような解決もみられるでしょう。
しかしながら、両者が簡単にそのような合意に至ることは少なく、そのような場合には、自宅不動産の評価価値を分け合う精算処理を行う必要が生じてきます。
物件の評価価値からローン残債分を控除してみてプラスになるケースはまだいいのですが、それがマイナスになる、いわゆるオーバーローン状態の場合には、さらに問題が生じることとなります。